FC2ブログ

魔装番長バンガイスト

 以前に紹介した干支天使チアラット, 本田鹿の子の本棚に続き、これもまたLEED Cafeの掲載漫画です。作者の霧隠サブロー氏の自己紹介の「メキシコ出身」というのは冗談でしょうが、同じLEED Cafeに掲載されている「ピーヨ」の作者と兄妹というのはおそらく本当のようで、実際この作品のいくつかの場面にピーヨがの姿が確認できますし、逆に「ピーヨ」にもこちらの登場人物が何人か出張しています。

続きを読む»

スポンサーサイト

テーマ:アニメ・コミック - ジャンル:アニメ・コミック

オレンジ党、最後の歌 (天沢退二郎 著:復刊ドットコム)

 オレンジ党シリーズの最終巻で、三部作が書かれた1980年代からかなり時代を経た2011年に出版されています。この「一旦は完結していると思われていた三部作に、ずっと後に四作目が書かれる」というのは、ル・グィンの「アースシー三部作」と全く同じ経緯で、偶然とは思えない何かを感じます。そしてまた、東日本大震災とそれによる原発事故の影響が明らかにみられるこの作品は、かなり癖があるオレンジ党シリーズの中でも最も政治的主張が強く感じられる「問題作」であり、読者によって好き嫌いが相当に分かれるのではないでしょうか。少なくともはっきりと見えるのは、ここ十年程度の間に特に顕著になってきた日本における一連の政治的・社会的状況に対する著者の危機感の強さです。

続きを読む»

テーマ:本の紹介 - ジャンル:本・雑誌

ラ・レヘンタ (クラリン 著:白水社)

 スペイン北部に位置するアストゥリアス州の州都オビエドを旅行したときに、大聖堂前の広場の一角にかなり目立つ貴婦人の銅像を見ました。
La Regenta
気になって帰国後に調べてみて、この銅像は1884-85に出版されたオビエド(作中ではベツスタ)を舞台とする小説"La Regenta"のヒロインのものであると知り、さっそく図書館で借りてみました。ほぼ800ページある分厚い単行本で、おそらくこのような機会がなければ手に取る事はなかった作品なのですが、読んでみるとなるほど非常な傑作小説で、このような形で知ることができて運が良かったと思います。Wikipediaのスペイン語ページに書かれている「ドン・キホーテ以降のスペイン文学における最も重要な作品」という形容も大げさではないのでは。なお「クラリン」(ラッパの意味)は、オビエド大学の法学教授を務める傍ら文筆活動を行っていた著者Leopoldo Alasのペンネームであり、代表作とされるこの小説以外にも舌鋒鋭い文芸評論や短編小説で知られています。

続きを読む»

テーマ:本の紹介 - ジャンル:本・雑誌

オレンジ党、海へ

 「オレンジ党と黒い釜」、「魔の沼」に続く、「三つの魔法」シリーズの第三話です。オレンジ党の冒険の舞台はさらに広がり、太平洋に面した千葉県外房側の丘陵地が主な舞台となります。
 主人公のルミたちが何度か鳥の幻影を見た直後に、オレンジ党あてに海を臨む丘陵地帯を根城とする「鳥の王」からの助けを求める手紙が幻のような少年によって届けられます。一方で道也の元には、その鳥の王に捕まったという「カモメ」から助けを求める手紙が届き、「鳥の王」と「カモメ」のどちらを信用するべきかオレンジ党だけでなく読者も悩まされることになります。さらには古い魔法の使いてある源先生と配下の西崎ふさ枝のグループや「オレンジ党と黒い釜」にちらりと登場した「緑衣隊」、また「鳥博士」と呼ばれる異端の鳥類学者の石橋幸太郎先生も絡む複雑な構図で、正直なところかなり分かりにくい展開で話が進んでいきます。実は主題となるのは、オレンジ党リーダーである李エルザが、イギリス人の母方の祖母から受け継いだ宝石(正確には宝石そのものではなくそれがもつ不思議な力)の争奪戦であり、「鳥の王」はその力を横取りしようとする僭称者で、源先生グループもほぼ利用されていただけにすぎません。今作のラストでは、緑衣隊の追跡を逃れたオレンジ党は海に旅立ち、以前の黒い魔法との戦いで亡くなったそれぞれの両親に(彼岸の国で)再会したらしい事が暗示されています。彼らの乗る船の船長として名が出てる「金船長」は、オレンジ党シリーズの前作である短編集「闇の中のオレンジ」に登場する人物のようです。

続きを読む»

テーマ:本の紹介 - ジャンル:本・雑誌

本田鹿の子の本棚

 以前に紹介した「干支戦士チアラット」と同じWeb Comicサイト「LEED Cafe」に掲載されている漫画で、現時点で単行本が1冊出ています。自分を露骨に無視するようになった思春期の娘を持つ父親が、文学少女である娘との接点を探ろうと彼女の部屋に侵入し、彼女の本棚の本を手当たり次第に読むという設定のこの作品は、実際の各話は父親が読んだ短編小説の粗筋がコミック化された部分と、その内容と関連した外部世界での父親の行動(というより暴走)が描かれています。粗筋紹介部分はスタニスワフ・レムの「完全な真空」を思わせる架空の本の書評集の体裁ですが、特筆すべきは本来は文字媒体である小説が父親の脳内ではコミックとして再生されている点です。そのため娘の鹿の子と父親とで思い浮かべでいるイメージがかなり異なる事が大いにあり、その比較もまた一興です。現時点で公開されているのは、第一話と十三話以降の以下のタイトルです。
1. 恋田 敬:女に火をつける男 より「女に火をつける男」
13. アダム 竹中:ネゴシエーターII より「ゴエモン&ガンタンク」
14 鈍色 空:プロジェクト21XX より「抗徹巨人 ダギオス」
15. 邪画 曲:Be Gentleman より「おつかいは はじめてか?」
16. 角田 偽史:黒山羊高校 オカルト研究会 より「猿の手編」
17. 角田 偽史:黒山羊高校 オカルト研究会 新装版 より「猿の手編」
18. 田中丸 大砲:どくとるクランケ航海記 より「ジパング」
19. 右国 虫太郎:シロアリ アントン 風来記 より「シロアリ飯」
20. 間 翔間:ルナティック トラベラー より「超能力少年 紀岡」
21. 不帰 離人:仙境遺文 より「神隠しのサイコ」
22. 佐世保 海路:ダークエンジェルス より「漫画家 内田拳紫郎 インタビュー」
23. 松平 只輝:さだのぶのあにまるぷらねっと より「猫カフェ」
24. テロメア 未明:赤い人魚館 より「星霜の人」
25. 宍戸 獅子丸:男とはなんぞや より「男のデスゲーム」
26. ガトー・イーグルトン:狂王ガルザーシリーズ① より「豚肉の下に侍る者達」
27. マスクド 乱世:君たちはどう生きていくか プロレス編 より「マッドプロレス20XX」
28. 遊星 静止:幼年期が終わらずに より「セカイ系」
29. 羽多田 オパオパ:肌色友戯 より「ミユっちとチカ公」

続きを読む»

テーマ:アニメ・コミック - ジャンル:アニメ・コミック

プロフィール

X^2

Author:X^2
このブログは、旧ブログ
Babylon5以外のメモ
からの移転先として立ち上げました
。連動するホームページである
Babylon5 Episode Guide
にもどうぞ。

最新記事
最新コメント
最新トラックバック
月別アーカイブ
カテゴリ
検索フォーム
リンク