東ロボ君と人工無脳

 人工知能として東大入試の突破を目指していた「東ロボ君」ですが、昨年の段階で私立大学の8割には合格できるレベルにまで到達したものの今年の成績はむしろ伸び悩み、東大合格という当初の目的は達成できないと結論されて計画終了となりました。実は、東ロボ君が試験に回答している方法を見てみると、その実態は通常考えられている「人工知能」とは遠く、むしろ「人工無脳」に近いもののように私には思われます。

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ヨーロッパ・ロシア共同の火星探査ミッションExo Mars

 ヨーロッパ・ロシア共同の火星探査ミッションExoMarsによる着陸実証機Schiaparelli(スキアパレッリ)が着陸直前に消息を絶ち、どうやら着陸前にエンジン噴射が止まって墜落した模様です。
着陸実証機「スキアパレッリ」は火星に激突の可能性
ExoMarsミッションは2016年3月14日に打ち上げられた微量ガス周回探査機(Trace Gas Orbiter; TGO)と着陸実証機Schiaparelli、そして2018年打ち上げ予定の探査車の3つで構成されており、火星の大気を調べて現在の火星で地質学的、生物学的な活動が起こっているかどうかを調べるのが目的です。
欧・露の探査ミッション「エクソマーズ」が火星に向け出発
今回失敗したSchiaparelliの主な目的は将来のミッションに向けての大気突入、下降、着陸技術の実証で、着陸後には短期間ながら表面での環境調査を行う予定でしたが、全て水泡に帰しました。改めて惑星探査の困難さと、はるかに遠い冥王星でも正確に作動する探査機を運用したNASAの技術力のすごさを再認識しました。尤も、火星周回軌道上のTGOの方は特に問題なく作動しているようなので、こちらのミッションで予定以上の成果を出してほしいものです。

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「確信犯」という言葉

 日本語の乱れや変化という話になると、必ず具体例として登場するのが「確信犯」という言葉です。元々の意味は「政治的・宗教的などの信念に基づいて正しいと信じてなされる行為(その行為を行う人)」であり、一方でもはや大部分の人が「悪い事だとわかっていながらなされる行為(その行為を行う人)」という意味で使っており、間違って使われているあるいは意味が変化しているという訳ですが、実際の所この両方の意味は本当に異なるものなのでしょうか?
 後の解釈において、「悪い事だと判っている」というのは、どの視点から見て「悪い事」なのかが問題で、例えば明確に違法行為であるという点で「悪い事」であっても、行為者の心の中で悪いと思っていなければそれは前の解釈での「確信犯」ではないでしょうか。その根拠が明確な宗教的なものではなく、例えばサイコパス的な人物が「自分は凡人の法には縛られない特別な人間だから、この行為は自分には許される」と確信して行う悪事も、正に「信念に基づいて正しいと信じてなされる行為」に当たるように思えます。さらに言えば、平凡な人間が信号無視をする場合も、心の中では「この信号を無視しても何も問題が起きないのだから、無視する事は許される」と自己の行為を正当化しているはずで、これも信念に基づいて正しい(少なくとも間違っていない)と信じて行う行為ではないでしょうか?私の感覚では、本当に「悪い事だとわかっていて」ある行為を行う人間は存在しないように思います。

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プロクシマ・ケンタウリのハビタブルゾーンに発見された惑星

 太陽系から最も近い恒星である赤色矮星プロクシマ・ケンタウリの周囲を公転する惑星が発見され、しかも生命の発生が可能だとされるハビタブルゾーンに存在している地球型惑星のようです。
太陽系に最も近い恒星に地球サイズの惑星を発見
リンク記事にもある通り、公転半径は700万kmで11日周期で公転しており、惑星の質量は地球の1.3倍という点は生命の存在に好都合そうなのですが、赤色矮星の惑星に一般的なように主星からの距離が相当に近いため紫外線やX線を地球よりもかなり多く受ける可能性が高く、条件としてはかなり厳しいかもしれません。また同じ理由で潮汐力により一方の面を常に主星に向けていて暴風が吹き荒れていると思われますが、これに関しては同様の天体が太陽系に存在しないために実際の所はどうなのかは解りません。

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イシャーの武器店 (A.E.ヴァン・ヴォークト著:創元推理文庫SF)

 私の子供時代にタイトルは見ていた作品ですが、読んだのは今回が初めてとなります。作者のヴァン・ヴォークトはSF黄金期を支えたカナダ出身(ただし後に米国籍)の大作家で、デヴュー作「宇宙船ビーグル号の冒険」や「スラン」が特に有名です。今回取り上げる「イシャーの武器店」は日本では後に出版された「武器製造業者」との二部作を成すという事は昔から認識していましたが、解説によると実は「武器製造業者」の方が先に(1947年)書かれておりそちらが本編で、1951年に書かれた「イシャーの武器店」は外伝に近い作品のようです。
 物語の最初に登場して未知の世界に投げ込まれる20世紀の新聞記者マカリスターがてっきり主人公かと思って読み進めるとさにあらず、実際の主人公はケイル・クラークとイシャー帝国の女帝イネルダであり、さらに彼らの行動を操っているシリーズを通しての主人公は武器店の創設者である不死者ヘドロックという奇妙な構成の作品で、マカリスターは時間振り子の一方の錘としてとてつもない未来と過去とを行ったり来たりする役割しか果たしていません。もちろんラストの一行で彼の行為が物語世界のすべてを作っている事が判るのですが、それは半ばメタな話で実際の話には一切かかわってきません。

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