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「ウルティマ・トゥーレ」の正式名称は「アロコス」に

 2019/1/1にNew Horizons探査機が接近観測した太陽系外縁天体2014MU69は、その後「ウルティマ・トゥーレ」と呼ばれていました。しかしこの名は観測チームによる愛称であり、国際天文学連合による手続きを経た正式名称ではありませんでした。一般報道がほぼされていなかったので今まで気が付いていませんでしたが、昨年11/13に「アロコス」(arrokoth)という正式名称が与えられていました。「ウルティマ・トゥーレ」の正式名が「アロコス」に決定

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テーマ:星・宇宙 - ジャンル:学問・文化・芸術

ベテルギウスの減光と超新星爆発の可能性

 ブログタイトルにある「宇宙」に関する記事がほぼ1年途絶えていました。もちろんその間にも、天文関係のさまざまな話題があったのですがうまく文章を纏めるのが億劫で書きそびれていたのですが、今回の話題はそれほど長い文章でなく済むものです。
 すでに一般紙やネットニュースでも報じられている通り、オリオン座のアルファ星であるベテルギウスが近年まれにみるレベルまで減光しており、一部では超新星爆発の前兆ではと大げさな話になっています。ベテルギウスはもともとが半規則型のSRC型脈動変光星であり、大まかに0.0等から1.2等まで実視等級が変化していますが、今回はその幅を超えて1.4等級以下まで減光し、1等星の範囲からはみ出す寸前です。実際ちょうど冬の星座として夜半前に南天に見えるオリオン座を眺めると、オリオンの左肩にあるベテルギウスは右肩のベラトリックスとほぼ同じ明るさに見え、通常の見え方とはかなり感じが違っています。

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太陽系外縁部関係の記事 その2

 前回の記事に引き続き、今回も太陽系外縁天体に関する2題です。

1. 前の記事でも紹介した、New Horizons探査機からのUltima Thule最接近時に撮影された映像が公開されました。
ウルティマ・トゥーレの鮮明な画像
すでに報道されているように、この天体は大小二つの球体が接合した雪だるまのような形状をしており、大きい方(直径19km)の天体がUltima, 小さい方(直径14km)がThuleと非公式に呼ばれています。もちろんUltima Thuleという名が付けられた時点ではこのような形状をしている事は解らなかったのですが、結果的に二単語の名をつけたのが偶然ぴったりの結果になりました。この形状は、太陽系形成の初期段階で、二つの天体が相対速度がほぼゼロの状態で衝突したためと推定されています。

追記:さらにその後の映像によって、UltimaとThuleは両方ともに球形よりもかなり扁平である事が明らかになってきました。
最果ての天体ウルティマ・トゥーレはパンケーキ形だった
記事にも書かれてるようにこの形は相当に想定外で、太陽系生成時にできた微惑星の形状がこのような形をしていたという事を意味するとなると、それを説明できる理論の修正が必要になるのでしょう。

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太陽系外縁部関係の記事4題

 このブログのタイトルにある「宇宙」と「SF」に関して、SF関係は今年もそれなりに書いてきたのに対して、宇宙の方は色々新発見等があったにも関わらず、気分的な忙しさにかまけて一年以上何も書いてきませんでした。ブログタイトルのつじつま合わせという感もありますが、今年も明日で最後となったこの時期にまとめていくつかの話題を書いておきます。

1. 以前にこのブログの宇宙関係記事で取り上げた太陽系外からの天体オウムアムアは、その後の研究で系外惑星系が形成される際に放出された彗星である可能性が強いとされています。最新鋭の天文位置衛星GIAAのデータにより700万個の恒星についてその運動を計算し、オウムアムアと過去に遭遇した4つの恒星を見出した研究結果が発表されています。
ガイアが明かすオウムアムアの故郷
 ただ、この日本語の解説記事でははっきりしないですが元論文のアブストラクトを読むと、4つの候補のうち最もオウムアムアと近づいた M2.5の赤色矮星HIP 3757でも100万年前の最接近距離が0.60±0.07pcと結構離れており、さらに相対速度が24.7km/sもあります。第二の候補であるG5矮星HD 292249は相対速度は10.7km/sと比較的小さいものの、380万年前の最接近距離が1.6pcもあり、こちらも故郷候補としては厳しそうです。また、連星系や巨大惑星が存在する系ならば大きな速度で天体が放出される可能性があるものの、これらの候補星は今のところ単独星と考えられています。

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初めて観測された太陽系外からの天体

 最近発見された小惑星状の天体が、その軌道運動からどうやら太陽系外から飛来したものとほぼ確認されました。
観測史上初の恒星間天体か、小天体A/2017 U1
 リンクした記事にもある通り、この直径が400m未満の天体A/2017U1の軌道は離心率の大きな恐らく双曲線であり、さらに黄道面から非常に大きくずれています。以下のリンクはNASAのホームページで見つけたその軌道図です。A/2017 U1の軌道
 過去の軌道を辿ると、A/2017 U1はこと座の方向から太陽系に入り10月9日に太陽に最接近後、現在はペガサス座の方向に向かって太陽から秒速44kmで離れているという事で、このスピードも確かに地球軌道付近での太陽系からの脱出速度を超えています。

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