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Dr. キッチュのヴァーチャルプレイゾーン

恐らく10年以上以前のしかもTVではなくFMラジオでの放送だったので、ほとんどの方はこの番組をご存知ないと思います。放送局はFM東京で、もしかするとFM局のネットワークで地方でも放送されていたのかもしれません。本質的にはFM番組では良くあるディスクジョッキー番組なのですが、外枠がSF世界として構成されています。
タイトルからして正に「キッチュ」で、聴き始めた当初は安っぽい番組という印象だったのですが、SF的な設定としてはかなりしっかりしたものでした。たまたま途中から聴き始め、しかもネット検索でも一切の記録が見つからないのであいまいな記憶頼りなのですが、大体以下のような設定でした。

20世紀の後半から始まった環境破壊は、国家同士のエゴのぶつかり合いによって有効な対策が取られないまま急速に進行し、21世紀半ばには地球温暖化による大規模災害が多発して地球は混乱状態へと落ち込んで行く。一部の先進国は自分たちだけの生き残りを計って宇宙コロニーや火星へと脱出し、より貧しい者たちが残された地球の状況はさらに悪化する一方となり、「暗黒の時代」となった。
その後100年以上経って、地球を脱出した者たちは独自の文化を築き、破壊された地球環境の回復に乗り出した。そして25世紀、地球の環境は回復し、人類は亜光速宇宙船を開発して
いよいよ太陽系外へと調査船を送ろうとしている。
一方暗黒の時代に過去の記録が失われたため、それ以前特に20世紀後半の地球文化は断片的にしか判らず、謎に包まれていた。そんな中、Dr.キッチュという「天才」発明家がタイムマシンを開発し、20世紀後半(つまり番組が放送されていた現在)に戻って日本のある家庭に居候していた。
彼は親しくなったその家族の息子にだけは自分の秘密を打ち明け、二人で密かに25世紀(Dr.キッチュの現在)の放送を傍受して、20世紀文化に関する頓珍漢な発言を聴いて笑っている。

ここで現実の世界を見てみると、地球温暖化防止の京都議定書は辛うじて発効したものの超大国アメリカはエゴ剥き出しで議定書潰しを図り、さらに発展途上国も参加する見通しが立たないなど、環境破壊防止の国際協力は遅々として進みまず、上の設定での未来が現実味を帯びてきています。
また、太陽系外への進出の試みが25世紀というのも通常のSFよりはるかに現実的です。
多分番組の構成には、かなりしっかりしたSF作家が関わっていたのではと想像しています。

また、20世紀(音楽)文化の珍解釈も面白く、例えばユングとユーミンがごっちゃになって「心理学者兼音楽家の松任谷ユング」とか、レッドツェッペリンの曲が「ドイツの飛行船によるロンドン空爆の際に飛行士たちが歌った歌」と紹介されるなど、色々笑えました。

番組最終回は、自分の財団(彼は自らの発明で一代で財を成し、自分の財団と研究所を持っていてそこでタイムマシンを開発していた)が友人に乗っ取られたのを知ったDr.キッチュが慌てて未来に戻って行く、という話だったと記憶しています。
最初にも書いた通り、この番組に関しては記録が残っていないので、もしご存知の方はお知らせくだされば幸いです。

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