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ドクター・フー#10まで

 前回の記事は第5話 「宇宙大戦争の危機」 (World War 3)までを観て書いたものですが、その後さらに五話分を観ての感想その他を追加します。
 第6話 「ダーレク 孤独な魂」 (Dalek)
 毎回のシリーズに登場しているという、ドクターの宿敵Dalekの登場です。時代は近未来の2012年、アメリカのユタ州地下深くにある私設のエイリアン博物館が舞台となっています。これまでは危機にあっても斜に構えていたドクターですが、今回は仇敵に突然出合って余裕を失い、感情的な姿を見せてローズに窘められます。StarWarsのR2D2を連想させる、Dalekのレトロフューチャーな外見が良いですね。究極の破壊魔だったDalek最後の生き残りが、ローズの無垢な心に触れて内面が変化する、という落ちも中々感動的でした。近未来のこの時代に、ヴァン・スタテンのような心の歪んだ企業家がアメリカの真の支配者になっているというのは、かなりの皮肉が利いているように思います。また、Dalekとの戦闘シーンは、ハリウッドものに良くあるシーンのパロディーになっています。

 第7話 「宇宙ステーションの悪魔」 (The Long Game)
 今度ははるか未来、地球人類の黄金時代の2001世紀、第四人類帝国の宇宙ステーションが舞台ですが、その内部は笑ってしまうほどに現代社会と変りありません。ステーションの名前から見ても、Babylon5のパロディーのように見えます。前話で拾われて暫く一緒に旅をするのかと思われたアダムはあっさり捨てられてしまいました。今回も、権力者の情報操作に慣らされているジャーナリズムの告発という現代社会的なテーマが含まれていたように感じます。
しかしジャグラフェスは、実際には何の為に帝国を支配していたんでしょうか?

 第8話 「父の思い出」 (Father's Day)
 今度はローズの父親の死んだ日、1987年11月7日のロンドンが舞台です。過去を改変したらどうなるのか、という問題は時間ものSFに必ず登場し、その処理の成否がそのままシリーズの成否に繋がる最重要テーマです。ハードSFなら勿論の事、パロディー系でもそれなりに筋の通った説明が必要なのですが、今回の解決は中々悪くないですね。タイムラインが傷つくと現れるリーパーの描写を含め、外の異常空間の中に唯一残された建物に閉じ込められた人々がパニックに陥る、という展開はスティーブン・キングの世界を連想させます。かなり早い段階から教会の外を走り続ける車を見て、最後の解決法は容易に想像できましたが、ローズと父親との別れのシーンは涙を誘いました。そして最後に、彼の死の状況が微妙に良い方向に変っていたのにも感動です。

 第9話 「空っぽの少年」 (The Empty Child)
 第10話「ドクターは踊る」 (The Doctor Dances)
 #4,5に引き続いて、二話連続の話で、舞台は1941年ドイツ軍の空襲下のロンドンです。ドクターとローズとは別の未来人ジャックが登場し、彼はアダムとは違って暫く退場しないようです。そのジャックがロンドンに落としたエイリアンの医療船が原因で、またもロンドン発の「人類絶滅の危機」になります。英国のドラマだから当然なのですが、地球の危機がいつもロンドンで起こるというのは、他の国の視聴者から観ると笑える状況です。多分ウルトラシリーズ等を外国人が観ると、同様の違和感を感じるのでしょうね。その危機の内容は、全人類の遺伝子書き換えによるゾンビ化という不気味なものですが、「口からガスマスク」という変身シーンには笑ってしまいました。むしろ不気味なのは少女(実は少女ではないのですが)ナンシーで、ゴシックホラーの登場人物を思わせる容姿です。最後の「母の愛は世界を救う」という落ちはあまりにベタなのですが感動的でした。妙にドクターもテンションが上がっていましたし。パロディーとしては、今回はStarTrekネタが随所に見られました。一方で「シングルマザーの悲劇」という社会問題もさりげなく扱っています。

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