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Herschelは天王星の環を見ていた?

 一般紙上では話題になっていなかったために、私自身もこれまで知らなかったニュースなのですが、偶然こんな記事を見つけてびっくりしました。Astro Arts
 天王星の環は1977年に恒星の掩蔽現象によって偶然に発見されたという事になっています。しかしこの記事によると、実はその180年も前に、天王星自体の発見者であるWilliam Herschelが、既に環を発見したと論文に発表していました。しかもこの論文に書かれているデータは180年後に発見されたepsilonリングのそれと一致しており、どうやらHerschelは実際にこの環を観測していたようです。
 このニュースを初めて知ったとき、「いくら何でも嘘だろう」と思いました。記事にもある通り、天王星の環は土星のそれとは異ってきわめて細くて暗く、現在の最新機器を用いても地上からの直接観測は困難です。従ってHerschelの時代にそれを観測できるなど、到底ありえないと思ったからです。
 Jonathan Swiftの「ガリバー旅行記」に、その当時未発見だった火星の二つの衛星について書かれているという話もあるので、Herschelの勘違いに偶然が重なった産物という可能性もありますが、データが相当に一致しているとなると、やはり本当なのかもしれません。しかし200年程度で環がそこまで薄くなるんでしょうか・・・。まさかとは思いますが、「論文の存在」も含めて壮大なでっち上げだったりしたら怖いです。
 いずれにせよ、環が薄くなる機構やスピードの解明が必要でしょう。現段階では具体的な計画はないようですが、木星探査機Galileo, 土星探査機Cassiniに続く、滞在型の天王星探査機計画が待たれます。

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テーマ:星・宇宙 - ジャンル:学問・文化・芸術

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