スペース・マシン (クリストファー・プリースト著:創元推理文庫SF)
以前に紹介した「タイムシップ」と同じく、H.G.ウェルズ作品へのオマージュとして同じ英国SF作家によって描かれたSFです。時間と空間とを自由に移動できる「スペースマシン」の暴走によって火星に放り出された男女が、蛸型火星人の地球侵略ロケットに密航する形でロンドンに戻りそして・・・という、題名から連想する「タイムマシン」と同じく非常に有名な「宇宙戦争」とを合体させてさらに一ひねりした作品なのですが、主人公エドワードとヒロインのアメリアのある意味ご都合主義的な火星冒険部分はE.R.バローズの一連の作品をも連想させます。
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