2015年学習到達度調査(PISA)と日本の生徒の読解力低下

 今月初めに発表された2015年学習到達度調査(PISA)の結果において、日本人生徒の読解力の平均点が大きく下がり、各国別での順位も落としました。これに関して専門家の分析がいくつか出ていますが、私がなるほどと思ったのは、国立情報学研究所の新井紀子教授によるものでした。新井教授は、一つ前の記事にある「東ロボ君」の開発過程で日本の中高生の読解力に関して独自の調査を行っており、その結果として教科書レベルの文章が理解できない生徒がかなりいるようだと述べています。
国際学力テスト:語彙不足に警鐘 読解力低下で専門家
以下が毎日の記事にある調査例の問題ですが、「男性」や「女性」という回答が半分以上出るのは確かに危機的状況かもしれません。「女性」の選択が一番多い事から想像すると、単に「愛称」という言葉の意味を知らないだけではなく文章自体がまったく理解できず、問われている「Alexandraの愛称」と本文中で一致している部分の直前から「女性」を拾っているだけではないでしょうか?とすると、東ロボ君を始めとする「人工知能」が文章題に回答するアルゴリズムである「パターンマッチング」をより悪い精度でしか行えないのが多くの中学生・高校生であり、それだからこそ彼らは東ロボ君に劣っているという納得の行く結論にたどり着きます。

Alexは男性にも女性にも使われる名前で、女性の名Alexandraの愛称であるが、男性の名Alexanderの愛称でもある。
 この文脈において、以下の文中の空欄にあてはまる最も適当なものを選択肢のうちから一つ選びなさい。
 Alexandraの愛称は(  )である。

  中学生の解答
(1)Alex(正答)    38%
(2)Alexander    11%
(3)男性        12%
(4)女性        39%

続きを読む»

スポンサーサイト
プロフィール

X^2

Author:X^2
このブログは、旧ブログ
Babylon5以外のメモ
からの移転先として立ち上げました
。連動するホームページである
Babylon5 Episode Guide
にもどうぞ。

最新記事
最新コメント
最新トラックバック
月別アーカイブ
カテゴリ
検索フォーム
リンク