福島第一原発二号機地下の水たまりからヨウ素134を検出

 正午のNHKニュースで、福島第一原発二号機の地下に溜っている水から、29億Bq/mlという高濃度の放射能が検出されたと報じられていました。そこに含まれる放射性物質のほとんどが、これまで話題になっていたヨウ素131やセシウム137ではなく、ヨウ素134だったというのは、その高濃度と共にかなり驚くべき事です。
 Wikipediaで調べてみると、ヨウ素134の半減期は52.5分であり、ヨウ素131の8.02日と比べて格段に短いです。29億Bqのヨウ素134を前の記事と同様に計算すると、原子数は1.32×10^13個であり、水の中での濃度でもppbオーダーとなります。さらに気になるのは、このような短い半減期の放射性物質が大量に検出されている点です。半減期52.5分という事は1日経てば1億分の1以下にまで減少するはずですから、検出されたヨウ素134は形成されてからそれほど時間が経っていない事を意味しています。ヨウ素134に別の親元素があるのか、それともウランの直接の核分裂生成物質なのかがよく判らないのですが、仮に直接の核分裂生成物でないとすると、その親となる放射性元素はさらに大量にあるはずで極めて不可解な状況です。まさか核分裂反応が継続しているという事があり得るのでしょうか?

追記:夜になって、先の発表は計測ミスであり、実際に検出されたのはヨウ素134ではなく、半減期が77.27日のコバルト56であり、放射能値も先の発表の2000分の1程度である「通常の原子炉運転時冷却水の5-6万倍」と訂正されました。確かに半減期がこの程度の物質なら、運転停止後の核燃料にあってもおかしくないでしょう。しかしコバルト56だと核分裂生成物ではないですね。被覆管の成分が中性子によって核変換した生成物でしょうか?
 もうひとつ判らないのが、ヨウ素134とコバルト56とを取り違えた理由です。化学的性質は全く異なる元素なので、放射線の性質が似ているという事なのでしょうが、奇妙なのが2000分の1という放射線レベルの修正比率が、両方の半減期比(1:2120)に極めて近い事です。これは両方の発表において、ヨウ素134とコバルト56の単位体積当たり原子数がほぼ等しい事を意味しているので、物質的な意味での濃度を測っているのなら説明がつくのですが・・・。
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No title

ニュースで見たときは、ヨウ素134は131の誤植ではないかと思ったのですが、保安院の発表を見ると131は131で載っているし、半減期6時間のTc99mも載っていて誤植ではないことが分かり、再臨界かと寒気がしました。ところが2chには親元素があるとの書込があり、それはよかったと思ったのですが、具体的な情報はなく自分で調べてみました。でもベータ崩壊元、アルファ崩壊元の候補同位体は、いずれも短寿命のようです。親元素情報がありましたら、安心できますので、誰か教えて下さい。

No title

私も始め聞いたときは131の間違いか、また29億Bq/mlという数値も勘違いかと思ったくらいですが、どうやら現実のようです。核分裂生成物は基本的にはベータ崩壊しかしないでしょうから、ヨウ素134の一つ前はテルル134, その前はアンチモン134とたどっていっても、さらに半減期の短いものばかりで、やはり反応炉の底に溜った核燃料が限定的に再臨界を起こしているのでは、と疑っています。ただしこれは非専門家の無責任な意見ですので、専門家の見解を待ちたいと思います。
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