福島第一原発二号機地下の放射能値の発表修正と反省点

 前回の記事の追記を書いた後でさらに東京電力の訂正発表があったため、もはや新たな記事を書く方がよいと判断しました。
 (現時点での)福島第一原発二号機のタービン建屋地下に溜っている水に関する、最終的な放射能レベルのデータは、2000万Bq/mlと言う事で、その主な成分はヨウ素131が1300万Bq, セシウム137が300万Bq/mlとの事です。始めの発表にあったヨウ素134だけでなく、二回目の発表のコバルト56も検出されていないようで、これでようやくつじつまが合ってきた感じです。このデータなら、とりあえず再臨界が起こっている疑いを持つ理由はなくなりました。
 それにしても、発表が二転三転したのは何ともお粗末で、特に私のような原子炉の素人が聞いてもおかしいと気がつくようなデータをそのまま出してしまう東京電力のレベルには、疑問を抱かざるを得ません。新聞記事を見ると、セシウム134が出す放射線の一つをヨウ素134のものと誤認したという事ですが、サンプル採取から検査までの時間の補正(ヨウ素131なら10時間の間に放射能が2000分の1になっているはず)を掛けるときに、いくら何でも変だと気がつくべきでは?また、このような短寿命の同位体が大量に検出されたなら、それこそ核分裂反応が止まっていない事を意味するのに、中性子線が検出されていないのはおかしい等、幾らでも疑問を感じて再チェックするチャンスはあったはずです。高校や大学で、確率が1を超えるとか、図形の面積が負だといった絶対にあり得ない答えをそのまま答案に書く学生が増えていると聞きますが、その話と同じ臭いを感じます。また、東電の発表をそのまま流した原子力保安院も、子供の使いではあるまいし、無責任すぎるのでは。
 一方で、前回の記事で最初の発表データをそのまま信じた私自身にも反省点があります。再臨界が起こっているなら中性子線が観測されていないのはおかしい、という点については、あるとも無いとも発表が無かったのでともかく、2億9千万Bqという数値に関しては、おかしいと気がつくべきでした。この数値は3号機で観測された値の1000倍以上になり、3号機で作業員が被爆したときの放射線量と比較すれば、このレベルならサンプル採取自体が不可能なほどの放射線であるはずです。
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