御者座epsilonの食の終わりとその正体に関する新たな仮説

 私が子供の頃の通俗天文書に、「宇宙で最も大きな恒星」として必ず名前が出ていたのが、御者座epsilon(アル・マーズ)の伴星です。御者座epsilonは食変光星ですが、その周期は27.1年と通常の食連星に比べて著しく長く、しかも食の長さも2年近くあるという奇妙な連星系であり、確かにその観測数値から直接計算すると、その直径は太陽の2500倍程度という異常に大きな値になります。しかしながら、幾つかの理由からこの伴星は通常の形状をした恒星ではない事が解り、そのため連星の食が起こるたびに集中的に観測の対象となってその正体に関する新たな仮説が提出されています。最近の食の皆既は今年の3月に終了しました。ぎょしゃ座イプシロン星の皆既食が終了、増光開始
 今回の食中に発表された仮説では、伴星の正体は通常のB型恒星の周囲を巨大な塵の円盤が巡っているものであり、その塵によって中心星の光はさえぎられて地球からは観測されないとされています。通常のB星では観測されている伴星の質量に足りないのですが、この仮説では主星の質量も今まで言われていたよりは小さいためつじつまが合う事になります。(連星系の観測で通常求まるのは、主星と伴星との質量比であり、絶対値ではない。)ただ、本当にこの説が正しいかどうかは、これからの検証が必要なようです。
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