ホークガールの変貌

 JLU第11話"Wake the Dead"においてリーグに復帰したホークガールですが、復帰後もJL時代とはやや性格付けが変わり、しかもコスチュームも変えて、過去の記録映像を除けば二度とあの特徴的なヘルメット姿を見せる事はありません。そこでこのブログでは、JLUの彼女については「シャイアラ」と本名で呼ぶ事にします。
 JLに登場した頃のホークガールは、「瞬間湯沸かし器」とでも言うべきか、かっとなって手が出る事が多い血の気の多い人物でした。しかし第二シーズンに入り、ジョン・スチュアートとの仲が進展するにつれ、その性格は段々と変わっていきます。「ワイルドカード」で遂に二人の仲が公然のものとなったラストシーンから、最終話「決別の時」までの短い間が、この恋人たちの最も良き時間でした。実はこの辺りの性格付けは、ST-VOYに登場するクリンゴン・地球人のハーフであるベラナ・トレスのそれに良く似ており、それを意識しての事かもしれませんが、日本語版では共に同じ声優(五十嵐麗さん)が吹替えています。もうひとつ印象的なのは、「異世界からの脅威」でのソロモン・グランディとの友情で、この辺ですでに彼女の性格はシリーズ当初からはかなり変化していたような気がします。

 考えて見ると、創設メンバー7名のうちホークガールだけは所謂「サイドキック」出身で、JLの開始時点では他の6名よりも知名度が劣っていたと思われます。DC世界には(恐らくJustice League Animatedを企画した時点では)ワンダーウーマン以外には知名度のある主役ヒロインというものが存在せず、しかしながら人数バランスからもう一人は女性メンバーを加える必要があったのでしょう。サイドキックのスーパーヒロインなら、スーパーガールやバットガールの方がはるかに有名でしょうが、スーパーマンとバットマンがメンバーに入る以上、彼女らを加える選択肢はあり得ません。その結果ホークマンのサイドキックだった彼女が起用されたのでしょうが、サイドキック出身の彼女は他のメンバーに比べて性格付けに色がついておらず、自由に描く事が可能だったと思われます。(やや別の話になりますが、設定変更が日常茶飯事のアメコミの世界でも、ホークマンは設定が何度も大きく変更された「不幸な」ヒーローであり、その結果としてホークガールの設定もかなり何度も揺らいだようです。)

 さて、JL最終話「決別の時」において、ホークガール=シャイアラはサナガーのスパイとして地球とジャスティスリーグを探っていた事が明らかにされ、それまでのシリーズで描かれた「異星から来た正義の味方」という彼女のアイデンティティは崩壊します。ゴーダニアンとの決戦のために地球そのものを犠牲にするサナガーの計画に反旗を翻した彼女は結果的に地球を救う働きをするものの、自ら責任を取る形でリーグを脱退して姿を消します。どうやらその後すぐにフェイトの元に身を寄せたのではなく、しばらくは世界中をさ迷っていたらしいのですが、その間さらにフェイトの塔に来てからも、彼女は自分のアイデンティティというか役割について考え続けていました。そして"Wake the Dead"で「心を許した友」であったソロモン・グランディを自らの手で殺さねばならないという辛い運命に直面したとき、自分の役割は「破壊者」であると思い至ったようです。

 リーグに復帰したシャイアラですが、一方では創設メンバーの一人として一般メンバーよりも上位でありながら、他方ではサナガー戦争時の「裏切り」は忘れられておらず、微妙な立場にあるのを自覚しているようです。それが、"The Doomsday Sanction"において、創設メンバー会議の場に居たにもかかわらず、ドゥムズデーの裁きには加われなかった理由と思われます。
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