Justice League Unlimited #16 "The Doomsday Sanction"

第二シーズンは後半になると、リーグと政府の秘密プロジェクト「カドムス」との対決をテーマとする「カドムス・アーク」が続くのですが、この話はそのカドムス・アークの一話です。またJLにおける重要な話であった"A Better World"において、かなり唐突に表れた怪物ドゥームズデーの起源が実はカドムスであった事が明らかにされる一方で、創設メンバーの内部での立場の違いが浮き彫りにされるなど、ある意味シリーズ全体の要とも言える重要な回となります。

 リーグ創設メンバーと、カドムスそれぞれの円卓会議の対比シーンが、今回かなり印象的でした。リーグの方では実質スーパーマンの独壇場で、シャイアラなどはやや退屈そうにも見える様子で黙って座っているだけでした。しかも彼女は後半の溶岩詰めのドゥームズデーを尋問する場面では、どういう訳か姿がありませんでした。空の椅子が一つあったのですが、あれは重傷で動けないバットマンのもののように思えます。とすると、彼女は始めからあのような尋問には参加しない事になっていたということなのかもしれませんが、これはやはり「決別の時」での裏切りが原因なのでしょうが、他のメンバーは彼女を許している(ワンダーウーマンが内心どう思っているのかは解りませんが)ということなので、これはあくまで彼女自身の決断による不参加という事なのでしょうね。「一度はリーグを裏切った自分には、敵の生死を裁く権利はない」という彼女なりの考え方なのでしょうか?
 一方カドムスの会議ですが、ウォーラーに降格を宣告されたミロが切れてレーザーを撃ちまくったのはびっくりしましたが、あれは彼の心の中のシーンだったんですね。確かに見るからに小心者然とした彼が、実際にそんな事が出来る筈はなさそうです。しかしいかにも「マッドサイエンティスト」といった面々の中で唯一まともそうに見えるハミルトンが、実はドゥームズデーを作り出したのみならず、スーパーマンでの憎悪を植え付けた張本人だったというのはびっくりしました。あの「より良き世界」のドゥームズデーが「偽物」だったというのもかなり衝撃的でしたが、これは「偽物」というより、アニメ版でのドゥームズデーの設定がそうだという事なのかもしれません。
 今回の主役はドゥームズデーと派手に戦ったスーパーマンではなく、バットマンの方だと思います。彼はドゥームズデーを別次元に追放する?処分は、殺すのと実質同じであるという理由で反対だったようですが、今回に限っては「スーパーマンを憎んでいるのはそのように動機づけされているからであり、本来は敵対する理由はない」という説得にも耳を貸さず、ただ「お前を殺す」としか言わない相手に対して、他に解決法があったのかは疑問です。ただ、メタヒューマンたちが人類の脅威になるというウォーラーの指摘をバットマンはかなり深刻に受け止めているようで、あの決定がその岐路に成り得ると感じたのでしょうね。
 カドムスの会議場面で初登場したタラは強力な魔女で、「失われた楽園」に登場したフェリックス・ファウストの弟子という設定で、すぐにその設定が生かされる事になります。どうやら彼女はカドムスアークが終わった第三シーズンでも、重要な役割を果たすようです。

追記: 一旦この記事をアップしたあとで、ドゥームズデーの裁きの場にシャイアラが居なかった理由に関して、より妥当と思われる別の見方に気が付きました。
 重傷を負ったバットマンは始めから欠席と判っていたので、始めから椅子は六つしか用意されていなかった。そしていざ裁きが始まるというときになって、シャイアラが「(皆を裏切った経験のある)自分は彼を裁く権利がないので棄権する」と宣言し、その結果彼女の席は空のまま残された。
 こう考えた方がシャイアラの性格付けに深みを増すようで、ドラマとして面白いように思います。
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テーマ:アニメ - ジャンル:アニメ・コミック

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