くじら座 tau系に発見されたハビタブルゾーンの惑星

 ブログタイトルの「宇宙」と「SF」のうち、SFの記事はここ数回連続しましたが、宇宙の方の記事は久しぶりとなります。
くじら座tau星に、表面に液体の水が存在できる「ハビタブルゾーン」に位置する惑星が、ハワイのKeck天文台などの観測で発見されました。
12光年かなたにハビタブルゾーンの惑星
 くじら座tauは太陽からの距離が11.9光年という近距離恒星で、しかもスペクトル型がG8と太陽に類似した主系列星です(太陽のスペクトル型はG2)。スペクトル型だけから言えば、ケンタウルスalpha A星が太陽と同じG2なのですが、こちらは連星系なので、地球に似た惑星が存在するための条件は良くなく、単独星のくじら座tauの方が条件が整っています。そのため、幾つかのの本格SF作品においてこの星を巡る惑星が利用されていますが、固有名があるような明るい恒星ではないので、スペースオペラ等ではまず登場しません。
 今回見つかった5つの惑星(候補)は、質量が地球の2-5倍と、これまでさまざまな恒星で発見された惑星のうちでは軽量で、地球よりは重いが地球類似の惑星という意味で「スーパーアース」と称されています。くじら座tauの光度は太陽よりやや暗いため、ハビタブルゾーンは太陽よりもやや内側にあり、今回の惑星の軌道半径はどうやら金星程度のようです。質量から考えると岩石を主成分とする惑星でしょうから、平均密度も地球と同じか(重力で圧縮される分)やや大きい程度で、半径は地球よりやや大きく、表面重力ははっきりと大きいと思われます。この程度の大きさの惑星が検出できたのは、巨大望遠鏡の威力はあるものの、やはり近距離恒星であるという理由が大きいのでしょう。
 
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テーマ:宇宙・科学・技術 - ジャンル:学問・文化・芸術

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鯨座宮たう星系といえば笹本祐一の「ミニスカ宇宙海賊」(アニメでは「モーレツ宇宙海賊」)に登場する海明星ですね。アニメはかなりの良作でした。
11.9光年はこれまで発見されたハビタブルゾーンの惑星のなかでは画期的に近いと言えますね。

piaaさん、
「ミニスカ宇宙海賊」は残念ながら未見なのですが、他にもノウンスペースシリーズやSTを初めとして、この星が主要種族の母星となっている作品は結構ありますよね。
そもそもずっと以前の「オズマ計画」の対象星の一つがくじら座tauだったのを思い出しました。さらに技術が進歩して、私の生きている間に惑星の直接観測で面白い結果がわかると良いのですが。
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