冥王星の第4, 第5衛星の名前

 以前の記事で紹介したように、最近発見された冥王星の第4,第5衛星の名前がSETI研究所のウエブサイトで募集されていましたが、最終的に第4衛星がケルベロス、第5衛星がステュクスと命名されました。
冥王星の衛星に「ケルベロス」「ステュクス」命名
 リンクした記事にある通り、ウエブ投票で最高得票を得たのは「ヴァルカン」だったのですが、この名前は冥王星の衛星としては相応しくないという理由で却下され、2,3位の候補が繰り上がって命名される形となりました。恐らくStar Trekファンは大いに不満でしょうが、私自身は極めて妥当な判断だと考えています。実際「ヴァルカン」はギリシャ神話の「鍛冶の神」の名であり、従って「火」と関係が深い名前です。そのため嘗て水星の内側(つまり太陽の最も近く)に存在していると考えられていた惑星に仮にこの名が与えられていました。その意味で、太陽からはるかかなたの冥王星の衛星としては相応しくないと考えられます。リンク記事にあるようにシャトナーが提案したのだとすると、「贔屓の引き倒し」に近いような愚かな提案だと思うのですが・・・。
 一方でケルベロスとステュクスという名は、実は有名なスペースオペラ「キャプテン・フューチャー」世界での冥王星の衛星二つの名前でもあり、恐らくこれがこれらの名が上位の票を得た理由でしょう。キャプテン・フューチャー世界では冥王星には三つの衛星があり、残る一つの名は「ケイロン」なのですが、これは現実世界での冥王星第一衛星「カロン」と同じ名前です。もちろん、カロン、ケルベロス、ステュクスともにギリシャ神話の冥界とは関係が深く、冥王星の衛星として相応しい名前と言えるでしょう。
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私は第4衛星というしょぼい星に「ケルベロス」のようなかなりメジャーな名前をつけちゃった事にちょっと驚いたんですが。

「ヴァルカン」は生命がありそうな系外惑星のためにとっときましょう。

piaaさん、 コメントをありがとうございます。
記事にも書きましたが、「ケルベロス」と「ステュクス」はキャプテン・フューチャー由来でして、確か第2・第3衛星の命名の際もこれらの名が候補に挙がっていたはずです。日本のSF読みの感覚からすると、キャプテン・フューチャーは子供向けで大人が真面目に読むものではないのですが、恐らく本国アメリカではそれなりの知名度があるので、それがらみの名を付けようという話になったのだと思います。
ところで「ケルベロス」ですが、西武グループにTOBを仕掛けた「サーベラス」が実はケルベロスの英語読みですね。
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