エヴァ

 やや珍しいスペインのロボットものSF映画です。パッケージに書かれている宣伝である程度内容の想像がつくので、ネタばれをあまり気にせず書きますが、ST-TNGの名作"The Offspring" (アンドロイドのめざめ)とその続編"Inheritance" (アンドロイドの母親)を合わせたような筋書きです。舞台となっている街の様子が北欧かと思うほどに雪が積もっているのですが、スペイン北部の山岳地方だと実はあれくらい積もるのでしょうか?
 ロボットもの(というよりアンドロイドもの)SFを見慣れている人なら展開そのものは容易に予想できるので、意外性はありませんでした。ただ、この世界では外見上人間と見分けの付かないレベルの精巧なアンドロイドが日常的に存在しており、大学生の実習レベルで生物を模した運動をする馬ロボットが作れてしまうという、通常のハリウッドもののそれとはかなり異なる技術水準であり、その部分には始めのうち違和感がありました。それでも、一見する限りでは区別の付かない人間とアンドロイドの間には、アシモフの三原則の影響を色濃く受けているハリウッド作品の世界と同様に厳然と区別があり、たとえ過失であっても結果的に人間を殺したアンドロイドは処分されるのが前提になっているのは、やはり同じキリスト教が文化のベースにある世界同士だからでしょうか。恐らく日本の作品だったらまた違っていたかもしれません。
 一方で、自立型アンドロイドの「意識」を製作するシーンが、精密なガラス細工のイメージで描かれていたのが印象的です。これまでの類似作品での、ロボットの本体(ボディ)やプログラム(データ)としての「意識」の製作シーンとは全く異なる描写であり、中々の趣があります。なお同じDVDに収録されている監督へのインタヴューにおいて、この部分のイメージを表す「クリスタル」という単語を「結晶」と訳していましたが、恐らく「クリスタルガラス」のイメージであり、「結晶」は誤訳に近いのではないでしょうか?
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