人狼村 史上最悪の田舎

 「エヴァ」と同じくスペイン映画で、こちらは題名から判るように(B級)ホラーです。エヴァと共に、2013年のシッチェス映画祭に出品された作品という事です。実の所、これまでこの手のホラー映画は興味がなく、ほとんど見たことがなかったのですが、「エヴァ」と一緒に並んでいたので、ついでに借りてみました。
 自称作家の自惚れ男が錦を飾るべく帰郷した田舎村には100年前の呪いが存在して、彼はその呪いを解くための生贄だったという展開は、ある意味正統的なホラーなのですが、彼と村での幼馴染とのダメダメ振りはかなり徹底しています。この二人に主人公を追いかけてきた(というより自分自身が逃げてきた)編集者、さらに主人公の愛犬も加わったダメ人間三名と一匹と、主人公を生贄に捧げて100年前の呪いを解こうとする村の人々との追いかけっこがテーマ、と言いたい所ですが、実際には呪いの内容を知った幼馴染と編集者はあっさり裏切って、主人公の小指を狼少年に食わせてしまいます。ここでのドタバタ喜劇振りが、恐らくハリウッドものとは一味違う、スペイン独特の喜悲劇なのかもしれません。
 呪いの第二段が発動して、ジャケットの記載にあるように「全村民狼男」状態になってからノコノコ村にやってきたパトロール警官ですが、あっさりやられるのがお約束と思いきや、一人はその通りなものの、ベテラン警官の方は戦いの主役として活躍し、最後まで生き残ったのも全くの予想外でした。むしろこれも後から駆けつけた主人公の祖母が、奮闘しながらも死んでしまうのとは対照的です。ラストのどんでん返しもよくある次作をほのめかす展開とは異なり、やはりハリウッドものとははっきりと違う映画だなという印象を持ちました。
 一方で百年前の事件をアメコミ的な絵で説明しているのは、恐らく「今時」のはやりの手法のようです。そう考えるとこの映画は、アメリカとヨーロッパ両方の映画から影響を受けて新たに生じた、新世代の作品の一つなのかもしれません。
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