冗談だと思ったら本当だった話

 新年最初の記事は、「夢」というか夢物語と思っていたら本気だった事を知って驚いた昨年末のニュース二題、一つ目は民間非営利団体「マーズワン財団」による「火星移住」計画で、二つ目はAmazonが発表した無人超小型ヘリによる宅配計画の話です。
 まず「火星移住」ですが、発表されたときにてっきり冗談だと思ったら結構本気で、しかも今朝のニュースを見ると日本人10名を含め既に千人以上が申し込んでいると知りまたびっくりしました。確かに最近になってNASA等の政府機関のみによる宇宙開発の独占が崩れ、宇宙飛行への民間の参入が相次いでいますが、現状ではあくまでも高度100km程度の「宇宙空間」のとば口までの飛行です。火星どころか月への往復すらも巨額の予算を投入したアポロ計画以降40年も途絶え、技術的にも予算的にもまだ民間ではとても不可能と思われる状態なのに、火星を目指すなんてありえないというのが、第一報を見たときの感想でした。さらにそれが「往復」ではなくて「片道」つまり帰って来れない事が前提だと知ってある意味納得すると同時に唖然とし、正にこれは冗談以外の何ものでもないと確信していたのですが、それにこれだけの人が申し込むとは。そもそも火星まで行き着けるかどうかがかなり怪しいですし、たとえ行き着いたとしてもそこで生活していくのは地球上での新天地移住とは全く別次元です。例えばメイフラワー号による新大陸移住の場合、原住民との衝突や作物が育つかどうか、あるいは気候がどうかといったさまざまな心配はあるものの、空気と水の心配は無かったわけです。ところが火星移住となると、それが大問題です。もちろんそのための装備は用意していくはずですが、その装置が故障したときには即座に全滅の危機にある訳で、しかもその場合に戻ってくる事も救援を待つ事もできません。個人的には自殺行為にしか思えないのですが、逆に言うとSFに描かれる世界を実現させるためにはこのレベルの自殺行為志願者が大量に必要なのかもしれません。
 実現困難度ははるかに異なるものの、やはり「冗談だよね?」と思ったニュースがAmazonの空中宅配構想です。確かに実現すれば非常に便利で消費者に歓迎されそうですし、火星移住とは違って技術的にもいけそうなのですが、ヘリの管制がうまく行くのでしょうか?一私企業のAmazonが空中宅配を独占できるはずがなく、一旦これを解禁したら無数の業者が同じ事を行いそうです。ある程度の大きさのある有人ヘリなら当然通常の航空管制によってコントロールできるでしょうが、恐らくはるかに多くの数の無人小型ヘリが住宅街の上空を四方八方に飛び交う状況を考えると、空中衝突が避けられるのか、もし衝突したときに地上への被害はどう責任を取るのか等、多くの難問が生じそうです。しかしこちらの方もAmazonは至って本気なようなので、当然これらの問題も考えてのことなのだと思いますが、これもSF未来都市に良く見られる風景がすぐに実現するのは私には想像がつきません。

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