ウェアラブル端末と大学入試

 しばらく前からウェアラブル端末に関するニュースを目にするようになりましたが、実際に昨年のGoogle Glassの発売によって、いよいよSF世界でのアイテムから現実の存在になっていました。正直言って私には、Google Glassを装着している姿がStarTrekに登場するBorgにしか見えないのですが、今後さまざまな形のウェアラブル端末が開発され、装着しても普通に見えるような日が数年後には来るものと思います。ウェアラブル端末の使用が日常となったとき、スマートホンでもすでに問題となっている「歩きスマホ」を初めとして多くのトラブルが予想されますが、ここで取り上げたいのは特に入学試験を初めとする「資料持込不可」の試験での問題です。
 もちろん明らかに問題になりそうなのはカンニング対策です。スマートホンによるカンニング自体は現在でも起こっていますが、ウェアラブル端末ならではの事例も考えられます。例えば眼鏡型の端末を着用している受験生に対してそれを外すように求めたときに、その眼鏡がなければ問題用紙が読めないと主張された場合どう対処するのか、これは医療器具としての眼鏡と端末が完全に一体化した製品が出回るようになれば、十分に起こりうる問題でしょう。これはスマートホンによるカンニング防止策でも同様なのですが、最終的には試験会場をシールドして無線器具がつながらないようにするしか方法がないかもしれません。
 しかしながら、さらに面倒な問題が考えられます。それは、ウェアラブル端末を着けて日常生活をするのが当然であると感じている受験生が、「自分という個人はウェアラブル端末で世界中とつながっている状態が正常であり、従って試験も当然その正常な状態で受験させるべきだ」と主張する可能性です。もちろん、現時点でスマホ依存の受験生がこのように主張しても、「何を馬鹿な事を言っているんだ」と相手にされないのはほぼ間違いありません。しかし「世間の常識」は時代と共に変わるものであり、しかも近年は急速に変化しています。そう考えると10年後にもこの主張を同じように門前払いできるかどうかはもはや解らないのでは。
 もしこの主張を認める場合、試験の内容そのものをまったく変える必要があるでしょう。単純な知識を問う問題が成立しなくなるのは当然として、論述系の問題さえも成立しなくなる可能性もあり、「試験とは何か」という所から議論が必要になるかもしれません。
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