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魔装番長バンガイスト

 以前に紹介した干支天使チアラット, 本田鹿の子の本棚に続き、これもまたLEED Cafeの掲載漫画です。作者の霧隠サブロー氏の自己紹介の「メキシコ出身」というのは冗談でしょうが、同じLEED Cafeに掲載されている「ピーヨ」の作者と兄妹というのはおそらく本当のようで、実際この作品のいくつかの場面にピーヨの姿が確認できますし、逆に「ピーヨ」にもこちらの登場人物が何人か出張しています。
 二千年前に人類との戦いに敗れて地底に封印された魔界一族が群馬の山奥に復活し、大邪神グデュリューの封印を解くために日本を滅ぼそうと動き出す、という場面から始まるこの作品は、魔界一族を阻止しようとする主人公「魔装番長バンガイスト」の特撮ヒーローを思わせる姿を始め、ある意味間違いなく昭和の特撮番組と同様の展開が繰り広げられます。しかし同時にそれらの特撮番組の、「こんな間抜けな作戦が世界征服と関係あるのか」とか「強いはずの怪人がなぜ一般人にも負けるほど弱いのか」といった突っ込みどころ満載の部分をさらにデフォルメして、強引な展開と説明ナレーションによる完全に脱力系のドタバタ劇化させたのがこの漫画です。
  悪の組織が何人かの幹部に率いられたメンバーがある特徴を共有しているいくつかの集団に分かれていて、幹部同士は仲が悪いというのは、昭和ライダーを始めとしてよくある設定です。第一話で登場した幹部は、大神官グレートダゴン・魔機将軍ビッグフランケン・獣魔隊長ワイルドウルフ・魔騎士団長カイザードラキュラ・妖魔皇帝キングミイラの五名で、実際にはグレートダゴンがトップで残りの四名がその下という組織構成のように見えます。しかしながら、最初に出撃した獣魔軍団のメンバーたちは「悪の組織」のメンバーの割にあまり悪者には見えず、単に自分の能力を誇示してバンガイストに勝負を挑みたいだけの脳筋集団で、特に「ふんどし信長降臨編」以降はむしろ良い人たちに変貌していきます。さらに「獣魔軍団隠密部隊長」を名乗る放浪の剣士エル・パンダラスに至っては、この手の作品のお約束であるダークヒーローとしてバンガイストとの一騎打ちに執着しているうちに、なし崩し的にバンガイストの仲間に加わっています。
 一方でその「正義の味方」側は、仮面ライダーに相当するバンガイストとプロレスラーの岡本がツートップで、そこにパンツ丸出し格闘術を使う他作品からの出張ヒロインのヒメコや同じプロレスラーながら酷い目にばかり遭うミツヒデ、さらに上半身裸で「体毛手裏剣術」を使いこなす上樹巡査など、魔界一族に負けない濃いメンツばかりです。この世界では「プロレスラー最強」という設定で、特に岡本は最強レベルの怪人とも何度も互角に戦っており、魔界一族もプロレスラーたちには特別の警戒をしています。
 魔界一族の怪人たちのおバカな計画に巻き込まれたバンガイストたちがドタバタ喜劇の後に計画を破壊する、というのが基本的なストーリー展開ですが、そのハチャメチャ度が最高潮に達しているのが、「ふんどし信長降臨編」です。妖魔軍の巨大ロボット兵器「ジャイアント妖魔神」を起動するための強力な付喪神「信長のふんどし」の争奪戦のドタバタのうちに、ふんどしに封印されていた織田信長の霊が岡本に憑依する、というトンでも展開で、信長のカリスマに感化され「獣魔信長軍」を結成してバンガイストと共にジャイアント妖魔神に立ち向かう獣魔軍メンバーたちの姿は、その直前にヒメコにやられたのに霊として再登場するサイコ・チキンも含め、訳の分からない事を本気でやる(良い意味での)ばからしさにあふれています。最新回で岡本のプロレス団体に加わったベアーコングが、エル・パンダラスに問われて答えた「我々獣魔軍は基本的に頭が悪い・・・理由など聞かされておらぬ、説明されても理解できず、理解したとしてもすぐに忘れるからだ」という名台詞は、この作品全体をそのまま体言しているかのように思えます。
 最初に「日本全滅作戦」に出撃した獣魔軍団は、多くのメンバーがバンガイストたちにやられた挙句に妖魔軍の下働き扱いをされ、ついには自らの生存を優先してワイルドウルフ以下の残存メンバーが各地に潜伏という道を選びました。しかし二番手の妖魔軍もすでに6名のメンバーが倒れ、どうやらこのまま獣魔軍と同じ道を歩みそうです。
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テーマ:アニメ・コミック - ジャンル:アニメ・コミック

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