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太陽系外縁部関係の記事4題

 このブログのタイトルにある「宇宙」と「SF」に関して、SF関係は今年もそれなりに書いてきたのに対して、宇宙の方は色々新発見等があったにも関わらず、気分的な忙しさにかまけて一年以上何も書いてきませんでした。ブログタイトルのつじつま合わせという感もありますが、今年も明日で最後となったこの時期にまとめていくつかの話題を書いておきます。

1. 以前にこのブログの宇宙関係記事で取り上げた太陽系外からの天体オウムアムアは、その後の研究で系外惑星系が形成される際に放出された彗星である可能性が強いとされています。最新鋭の天文位置衛星GIAAのデータにより700万個の恒星についてその運動を計算し、オウムアムアと過去に遭遇した4つの恒星を見出した研究結果が発表されています。
ガイアが明かすオウムアムアの故郷
 ただ、この日本語の解説記事でははっきりしないですが元論文のアブストラクトを読むと、4つの候補のうち最もオウムアムアと近づいた M2.5の赤色矮星HIP 3757でも100万年前の最接近距離が0.60±0.07pcと結構離れており、さらに相対速度が24.7km/sもあります。第二の候補であるG5矮星HD 292249は相対速度は10.7km/sと比較的小さいものの、380万年前の最接近距離が1.6pcもあり、こちらも故郷候補としては厳しそうです。また、連星系や巨大惑星が存在する系ならば大きな速度で天体が放出される可能性があるものの、これらの候補星は今のところ単独星と考えられています。
2. 12/25にすばる望遠鏡の観測によって、太陽系内天体としてはこれまでで最も遠い天体(2018VG18)が発見されました。
太陽系の観測史上最も遠方で発見された小天体「ファーアウト」
2018 VG18の太陽からの距離は120天文単位と、これまでの記録だったエリスの発見時距離96天文単位を大きく更新するもので、直径は500km程度と見積もられています。また、この天体の発見された方向は、以前に紹介した新たな「太陽系第9惑星」の存在仮説にも適合しているようです。

3. 2012年8月のVoyager1号に続いて、11/5にVoyager2号もまた太陽圏(ヘリオスフィア)から脱出して恒星間空間に入り込んだことがNASAから発表されました。
ボイジャー2号が太陽圏を脱出
「太陽圏」とは大雑把に言うと太陽風の届く範囲であり、その外側では銀河宇宙線が支配的な領域になります。ただし太陽を周回する天体が運航している太陽系全体からすると、太陽圏はそのごく内側にすぎません。

4. 2015年に冥王星探査に成功した探査機New Horizonsの次の目標天体であるUltima Thuleへの到達は2019/1/1、もう2日後に迫っています。探査機が冥王星よりはかなり小さいこの天体の映像を画像で初めて捉えたのは8/16でしたが、その後特にニュースがなく、私もほぼ忘れていました。
ニューホライズンズ、ウルティマ・トゥーレを初検出
 目標天体と正式に発表された時点では2014 MU69と呼ばれていたこの天体にUltima Thuleという名が付けられたのは、この3月の事です。
ニューホライズンズの次の目標天体は「世界の果て」
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テーマ:宇宙・科学・技術 - ジャンル:学問・文化・芸術

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