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太陽系外縁部関係の記事 その2

 前回の記事に引き続き、今回も太陽系外縁天体に関する2題です。

1. 前の記事でも紹介した、New Horizons探査機からのUltima Thule最接近時に撮影された映像が公開されました。
ウルティマ・トゥーレの鮮明な画像
すでに報道されているように、この天体は大小二つの球体が接合した雪だるまのような形状をしており、大きい方(直径19km)の天体がUltima, 小さい方(直径14km)がThuleと非公式に呼ばれています。もちろんUltima Thuleという名が付けられた時点ではこのような形状をしている事は解らなかったのですが、結果的に二単語の名をつけたのが偶然ぴったりの結果になりました。この形状は、太陽系形成の初期段階で、二つの天体が相対速度がほぼゼロの状態で衝突したためと推定されています。

追記:さらにその後の映像によって、UltimaとThuleは両方ともに球形よりもかなり扁平である事が明らかになってきました。
最果ての天体ウルティマ・トゥーレはパンケーキ形だった
記事にも書かれてるようにこの形は相当に想定外で、太陽系生成時にできた微惑星の形状がこのような形をしていたという事を意味するとなると、それを説明できる理論の修正が必要になるのでしょう。
2. これも前の記事に関連しますが、2003年以降に発見されている長楕円の軌道を持つTNO(太陽系外縁天体)の偏りを説明するために、地球質量の10陪程度の「第9惑星」がはるか外縁に存在する、という仮説に対し、その仮説なしでもTNOの軌道の偏りを説明できる仮説が、ケンブリッジ大学の研究者から公表されました。
風変わりな太陽系外縁天体の軌道を第9惑星なしで説明
そのポイントとなるのは、カイパーベルトの総質量をこれまでの想定の数十倍となる地球質量の数倍から10倍の間であると仮定している点です。一見するとかなり無理があるようにも思えますが、カイパーベルト天体自体の観測が十分にされていないため、そこまで不自然とは言えないようです。さらに言うと、これも最近以下のような観測結果が出ており、カイパーベルト天体の総数がこれまでの予想よりかなり多い事が示唆されています。
小型望遠鏡で発見、約50億km彼方にある直径3km弱の小天体


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