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Fランですが? (おおたまこと作:webコミック)

 始めは「あしたのヤングジャンプ」で見つけたのですが、こちらの方が先まで掲載されていて、過去分も楽に探せます。
Fランですが?
タイトルで解る通り、いわゆる「Fランク大学」での日常を描いた作品で、作者曰く「自分の体験を元に描いた」との事です。実際にネット上でよく見られる煽り的記述とはやや異なり、かなり現実味のある大学での日常生活や内部事情が描写されています。ただ、学生の立場では判らなそうな高校の進路指導教諭と入学センターとの癒着や、文科省による上位大学の入学定員厳格化によって下位校が救われた件など色々と描かれているのを見ると、著者は学生や単なる卒業生ではなくむしろ現役の大学職員ではないのかと思えてきます。さらに言うと、描写的にいわゆる「Fランク」ではなくもう少し上のレベルの大学での状況のようなものも混じっているようです。
 東京近辺(おそらく千葉県か埼玉県?)にキャンパスのある「アジア純心大学」にAO入試で進学した細山学が主人公です。この大学は嘗ては女子短大だったのがしばらく前に4年制の共学になったというのも、実際にこのレベルの大学にありがちな現実的な設定です。主人公はこの大学の同級生の中では成績最上位レベルですが、自主的に物事を考えたり行動することは苦手で、状況に流されやすい性格です。同時に彼はかなり「空気が読めない」タイプであり、思ったままを口にしてしまった結果同級生から孤立して講義にも出られなくなっています。実際この種のコミュニケーション障害を持つ学生というのは、どこの大学にも一定数存在しているでしょう。
 同級生の中でひときわ目立つ「太川ゲンタ」は主人公とは対照的です。彼もまた成績最上位の学生ですが、目的意識がはっきりしていて1年生なのにすでに卒業後の進路も決まっています。本来ならかなり上位校に進学可能な学力の彼がこのFランク大学に進学したのは、特待生として授業料免除の特典を受けるためで、かなり太った風采の上がらない見かけとは裏腹にコミュニケーション能力も高い学生です。実際にこう言った意識の高い特待生は現実にも存在しているようです。一方で、極度のコミュニケーション障害で1年以上講義室に入れない「エスケープ師匠」(長谷川)は、さすがに現実の大学ならすでに退学しているでしょう。
 講義に出られたくなった主人公に救いの手を差し伸べた浜田教授は、おそらく学内の役職(学生部長?)を持つ中間管理職です。独裁者タイプの理事長とドラ息子(西条秀夫)を溺愛している同窓会長に挟まれて苦労している彼はかなり人間ができており、いわば裏口入学させた西条秀夫を生徒会長を務めるまでに更生させています。他の教員の描写も含め、現実の世界のこのクラスの大学でも教授陣は上位校と遜色ないのが普通で、むしろ彼のように学生に親身な教員は多いかもしれません。
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テーマ:アニメ・コミック - ジャンル:アニメ・コミック

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