初期宇宙の巨大ガス雲ヒミコ

 国立天文台のホームページで、このような記事を発見しました。古代宇宙で巨大天体を発見ー謎のガス雲ヒミコー
 この天体は、ビッグバンからわずか8億年後の宇宙にあった5億5千万光年にも広がる巨大なガス雲で、この時代の宇宙においては、現時点ではほかにこのような大きさの天体は見つかっていません。通常の宇宙論では、現在の銀河はより小さな天体が合体を繰り返して出来上がったと考えられており、このような初期宇宙において現在の銀河クラスの天体が存在する事は想定されていませんでした。天体の種類としては、ライマンアルファ・ブローブというものに分類されているようですが、これまで発見されたライマンアルファ・ブローブはもっと後の20--30億歳の宇宙でのもので、その意味でもかなり異常な天体です。
「ライマン・アルファ」とは、水素原子の遷移スペクトル線の一つで、紫外部にあるライマン系列の中の最初の線(波長121.6nm)です。記事の下にあるスペクトルグラフを見ると、そのライマン・アルファの輝線が923nmあたりにまで赤方偏移しているので、これから計算するとz=6.6となります。 923nmは可視部を通り越して赤外部にまで入り込んでいるので、赤外線望遠鏡でしか発見できない天体です。
 リンク先の記事にある通り、「ヒミコ」とはもちろん卑弥呼で、すばる望遠鏡と日本の研究チームがこの天体の観測の中心を担っている故の命名です。おそらく日本関連で命名されたうちで最も巨大な天体ではないでしょうか。
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