小惑星テミスの氷と「火星人の方法」

 NASAの赤外線望遠鏡IRTFによる観測によって、小惑星Themisの表面に氷がある事が確認されました。 小惑星「テミス」に水の氷が検出された
 Themisは火星と木星の間のいわゆるメインベルトの中を公転する典型的な小惑星です。現在の太陽系形成理論によると、木星軌道より内側では原始太陽系円盤内で水の氷が形成できないとされており、そのためにメインベルトの小惑星には氷がほとんどないと考えられていました。今回の観測結果では、水が豊富かどうかはともかく、これまでの定説が否定された訳です。
 実はこの記事を読んで思い出したのが、Isac Asomovの短編SF「火星人の方法」です。この小説の筋書きは、地球側に水の供給という生命線を握られていた火星植民地が、独自の水源として火星の近くに存在する氷でできた小惑星に目を付けるという物なのですが、このプロットはこれまでの学説が正しければ成立しなかった事になります。しかしながら、今回の観測によって、この小説の筋書きが復活する事になるかもしれません。
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