すばる望遠鏡による、巨大系外惑星の直接撮影

 日本やドイツなどの観測チームによって、太陽と似た恒星を周回する巨大惑星候補が、すばる望遠鏡による直接撮影によって発見されました。すばる望遠鏡
 この恒星は琴座に位置するGJ758で、スペクトル型G9の太陽よりわずかに軽い主系列星であり、太陽系からの距離は50光年とされています。発見された惑星候補は主星から29AUと海王星程度に離れていますが、その表面温度は600Kと高く、恐らく重力収縮によって熱を発しているのでしょう。ただし木星の10倍という推定質量なら惑星の範囲に入りますが、誤差を見込んだ最大値の40倍となれば、むしろ褐色矮星というべき天体になります。また、より主星に近い軌道を回っているらしい別の惑星候補も見つかっていますが、こちらも質量は木星の12倍から47倍と褐色矮星との境界に近い天体です。惑星候補の質量推定は、記事によると主星の年齢(つまり惑星候補自体の年齢でもある)と温度によるものらしく、恐らく「質量が大きいほど、初期の熱い状態から温度が下がるペースが小さい」という効果を利用しているようです。
 ところでこの惑星系は、太陽系との比較からすると木星軌道よりはるかに遠方に巨大惑星が存在している事になり、これまでの惑星系形成理論では説明しづらいようです。これまで多く発見され、同様に標準的な理論では説明しづらかった主星のごく近くを公転する巨大惑星(Hot Jupiter)に関しては、より遠方で形成された後に、内側に移動(落下)したと説明されていますが、逆に巨大惑星が外側に移動する機構が存在するのでしょうか。今後の説明が待たれる所です。
スポンサーサイト

コメントの投稿

非公開コメント

プロフィール

X^2

Author:X^2
このブログは、旧ブログ
Babylon5以外のメモ
からの移転先として立ち上げました
。連動するホームページである
Babylon5 Episode Guide
にもどうぞ。

最新記事
最新コメント
最新トラックバック
月別アーカイブ
カテゴリ
検索フォーム
リンク